【アカビジ】マクロコミュニケーション通信

アカデミックとビジネスの両立を目指す、強くありたい人財を応援するマクロコミュニケーション通信

【アカデミックの効用①】アカデミックがなぜ、実学で生きるのか? =あらゆる相手に利益(重要性)を感じさせる可能性が高いから

こんにちわ。
ヒューマンキュレーターの松下です。

 

人材エージェントとして、
日々多くのサラリーマンや事業者と出会うなか

 

人や自分自身のこと、
また、世の中と向き合う機会が多いので

 

そのなかで、
気付いたことをシェアできればと思い、
ブログを更新しています。

 

ここから本題↓↓

 

前回のブログで、

この「アカビジ」という生き方を提案してから
いくらか反応をいただいた。

 

その中で
予想していたことではあったが、

 

目の前の仕事に集中しているサラリーマンや

特にビジネスに精力的に取り組まれている方にとって

 

アカデミックであることが
どのように実学に生かせるのかが見えづらいという声があった。

 

なので、

今回は私の営業経験や世の中で語られていることを踏まえて

「アカデミックであることの効用」の一端を
示せればと思う。

 

まず、人は[利益=重要性]で動く生き物である。

 

これは既にビジネスで活躍されている方には

釈迦に説法の話になるので恐縮だが、

 

人間というのは、とても自分の利益に
敏感なもので

買い物をするのにも

人は自分の得になると感じられる(=支払う以上の価値がある)ものや体験にお金を支払う。

 

そして実は、
付き合う相手を選ぶのにも

 

損か、得か

というのをシビアに判断していると思う。

 

こういうと、

「そんなことはない、人付き合いは損得だけでは割り切れない」

という声が聞こえてきそうだ。


実際、私自身も人間関係のなかでは、
モノやサービスを選ぶとき以上に

 

[単純な意味での損得]では割り切れない高度な判断が働いているものだと思っている。

 

損得や利益という言葉を使うと、

 

どうしても、「お金」や「得票を得る(モテるなど)」だけが先行して思い浮かぶ人が多い。(この思考停止の傾向に対して、私は社会的洗脳が起因していると感じている)

 

これらのお金や得票のような限られた利益とは、

 

あくまで多くの人間にとってあてはまりやすい最大公約数にあたるだけであって

 

実際には人間はもっと多様な(無限に近い)利益(重要性)によって

モノや体験、それ以上に、
付き合う人をも選択している。

 

では、お金や得票以外で
人によってどんな利益(重要性)がありうるのか。

 

もちろん、たくさんある。

 

そもそも、

ビジネスや投資で大成功した余裕のある人間に限らず、

お金はそこそこ満足しているのに

それ以外の繋がりや教養を人に求めているという人はけっこういる。
(そう感じない方は、もしかしたら付き合う人の幅が若すぎたり、狭いのかもしれない)

 

一般的に考えてみても

モノや体験に対する価値観に関して限っても

音楽、スポーツ、恋愛といった多数の公約数をとりやすい領域から

 

映画、アニメ、ゲーム、写真、アート、歴史、科学、昆虫採集…など、ニッチと言われる領域があったり、

 

SNSをはじめとしたコミュニティの活発化に伴い、

 

繋がりや尊厳、共感といった、抽象的な領域に利益を感じる傾向は年々、高まっており、

 

それこそ、
きりがなく、利益(重要性)は無限に存在していると言える。

 

そして、付き合う人間を選ぶ際には、
人が感じる利益(重要性)はさらに複雑化し、

上記に挙げたような価値観のなかで

 

自分と相手が同じものをもったタイプだから付き合いやすいと判断する場合もあれば、

 

逆に自分になかった、全く新しい価値観をもっているから付き合う

といった2面性が出てくる。


このように考えると、

現代人は、
お金や得票といった限られた意味での利益(重要性)をあまりに大きく捉えすぎていて

 

そのせいで、
ほかの繊細な利益(重要性)が見えづらくなっている(鈍感になっている)といえる。

 

だが、実際には
人間が利益(重要性)と感じることの可能性に

無限とも思えるほど拡がりがあるのは、

少し考えると当たり前に分かることである。


絶対に
全ての人が必ずこれさえ提供すれば喜ぶという唯一無二の答えがない以上、

 

多様な選択肢の中から、

「相手がどこに利益(重要性)を感じているか読み取り、それを素早く提供できる」ことができる者が「ビジネスにおける強者」
(具体的に言えば売れる営業マンなど)

と言えるだろう。


一般的にみても


営業マンは、
アカデミックな領域に限らず

 

新聞やインターネットなどで時事のネタを常に仕入れていたり、

美味しいグルメ情報や、土地勘がある方が有利といわれている。

 

それは相手の価値観に合わせて、
話題を変えられたり、
知りたい情報をピンポイントで伝えられる、

突き詰めて言えば、

「相手に利益(重要性)を感じさせられる(=心地良さを感じさせられる」ことによって

ほかの営業マンより付き合うに値すると
選ばれる存在になるからだろう。

これはあまり異論がないと思う。

 

そして、この考えを推し進めて

私がさまざまな体験や知見を経て
得た直観を加えると、

 

「多様化していく価値観をもちうる相手に対して、

相手の利益を幅広い選択の中から短期間で読み取り、

最も効率よく安定的に提供し続けられる可能性が高い」のがアカデミックな領域に長けている人材なのである。

 

次回の記事では、

アカデミックな領域を使いこなせる人材が、そうでない人材より、なぜ有利なのかを

具体例を挙げながら、伝えていきたい。

 

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https://human-curator-p.hatenablog.com/entry/2018/03/08/075416