【アカビジ】マクロコミュニケーション通信

アカデミックとビジネスの両立を目指す、強くありたい人財を応援するマクロコミュニケーション通信

コミュニケーションの極意①【「文脈力」が9割】

こんばんわ。

 

ヒューマンキュレーターの松下です。

暖かい日々が続いていたと思ったら、
嵐が来たりで、
なかなか疲れやすい日々が続いています。

 

体調管理をしっかり心がけましょう。

 

このブログでは著者が
人材エージェントとして、


日々多くのサラリーマンや事業者と出会うなか

人や自分自身のこと、


また、世の中と向き合う機会が多いので

そのなかで

気付いたことをシェアできればと思い、
不定期に更新しています。

 

ここから本題↓↓

前回の記事で、「雑学と知性を分かつ」重要なファクターとして

「文脈を使いこなす力」=「文脈力」
を挙げた。

 

今回からはこの「文脈力」を磨くことで

いかにコミュニケーションを円滑に進めていくか示していけたらと思う。

 

【「文脈力」が「コミュニケーション力」の9割】

私がまだ学生の頃、

『人は見た目が9割』という本が話題になったが、

 

こと「コミュニケーション力」においては、

「見た目」より遥かに「文脈力」の占める重要度が高いと私はよく出会った方に伝えている。

 

もちろん、

「見た目」の力を否定するわけではない。

 

営業、講演、合コン、食事会…

特定のシチュエーションごとに

それに見合った「見せ方」が重要であるのは確かだ。

 

むしろ、

私としてはシチュエーションやTPOに合わせて
「見せ方」を選択していくことも

「文脈力」に含まれるのだと、言いたい。

 

言い方を変えれば「文脈力」は「見た目」を
決めることをも含めたはるかに抽象度の高い概念だと言うことだ。

 

もし、「見た目」だけに大きな力の比重をかけた場合でも

 

その場限りで決まるようなド短期でのセールスやPR活動では結果は出せることもあるだろう。
(人を騙す必要がある時などは特にそうだ)

 

だが、

 

恋愛とも同じように、ある程度中長期的な付き合いが前提になる場合、

 

「空気が読める」「よく気がつく」「時勢を理解している」「融通が利く」

などと、いったような

「状況や流れに合わせた判断力の高さ」を評価されるようにならないと

 

いくら「見た目」だけ気をつけていても

目上やある程度のレベルを超える相手には
底の浅さが見透かされてしまう。

 

一定以上の長期間での結果は得られないだろう。

 

この「見た目」以上に差をつける

「空気が読める」「よく気がつく」「時勢を理解している」「融通が利く」…etc
といった

「状況や流れに合わせた判断力の高さ」
を表す数々の表現を包括するのが「文脈力」というコンセプトだ。

 

さて、
「文脈力が高い」とはどういうことなのか
具体的にイメージしてもらうには、どうすれば良いのか。

 

まずは、「文脈力が低い」ケースに目を向けると分かりやすいと思う。

 

例として、

 

野球というジャンルの知識に非常に詳しいAさんがいるとする。

 

Aさんは、

過去から現在まで、

セリーグパリーグメジャーリーグのことも隅々までよくわかっていて

 

各選手の特徴はもちろん、コーチや監督の人間関係、過去どこに在籍していて、

誰とウマが合った、ソリが合わないとかいったことまで細かく把握している。

 

Aさんに野球のことを聞けば、
何でも返ってくるので

 

当然、周囲でも「野球の話題になる文脈」では
Aさんは頼りにされている。

 

だが、

日常のなかで「野球の話題になる文脈」
はそう都合よく頻繁にはやってこない。
(野球好き仲間の間でない限りは)

 

そうなると、

せっかくのAさんの「野球の知識」をお披露目できるタイミングは少なくなる。

 

ここでAさんが

「野球の知識」を使える場面が減っていくなかでも「野球の話題になる文脈」を待てればまだ良い。

 

だが

タイミングが待てず全く「文脈」を無視して

相手が野球に関心がない状況でも

やたらめったらと

「野球の知識」を連投してしまうようになるとどうなるか。

 

「なんでこのタイミングでまた、野球にもってくんだ…」

「野球のこと聞いてねーよ…」

 

といった影の声が積み重なり、

程なくして、

 

Aさんには

「知性的」ではなく「雑学、ウンチク系」の烙印が押されてしまう。

 

そして、自分の野球ネタが

何となく周囲にウケていない空気だけを察する
頃には、

 

もはや、Aさんは野球の話題を持ちださなくなるという極端な末路に向かう。

 

少し大げさに聞こえるケースかもしれないが

あらゆるジャンルに関してこれに近い知者は多いと感じる。

 

野球というジャンルに限らず「知識」に長けているということ自体は

 

それが無い他者と比べて明らかにコミュニケーション上で優位な条件にはなるはずなので

非常に勿体ないことだと思う。


一方、Bさんは、


野球に関しては全く不得手で

彼が知っているのは、誰もが知っている

松井秀喜イチローといったスーパースター級の選手だけであるとする。

 

だから
「野球の話題になる文脈」で真っ向勝負すると
Aさんには勝てない。

 

だが、Bさんは「文脈力」というコンセプトをもち、日々磨きをかけていたため

 

実はBさんのもっている

限られた「野球の知識」でも

 

Aさんより「知性」が輝いてみえる場面が多く作れる可能性がある。

 

次回は、

Bさんの「野球の知識の引き出し方」を例に

 

限られた「知識」であっても「知性」を感じさせることを可能にする「文脈力」を掘っていきたい。

 

 

ブログ著者プロフィールはこちら↓
https://human-curator-p.hatenablog.com/entry/2018/03/08/075416